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BL~中編・長編集~

第16章 ~Riproduzione~

「ちょっと来てくれるか?」

悪い予感しかしない。

しかし、ここは教室だし・・・・

「・・・わかった。」

もめ事を起こすのはまずい。

大人しく、不良の言うことに従うことにした。

「・・・・」

連れて来られたのは、屋上。

立ち入り禁止のはずなのに、不良どもは何故か鍵を持っていた。

「どうやってここの鍵を手に入れた。」

「副会長さんを無理矢理犯してる時に、偶然手に入れた。」

「!!」

その言葉を聞いた瞬間、不良どもに殴りかかりそうになった。

「おーっと。 俺達に手を出したら、こいつがどうなるかわからないよ?」

『潤也っ!!』

「!? 近藤!?」

不良の手の中にある電話から聞こえる声は、確かに近藤のもの。

『ごめっ・・油断してたら、捕まっ・・・・』

「近藤っ!!」

電話が切れると、俺は不良に掴みかかった。

「おい!! 近藤はどこにいるんだよ!!」

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