
BL~中編・長編集~
第18章 バラ園
(やば…風邪ひいてるから涙腺が…)
急いでで涙を拭うと、バラを花瓶に活けようと、母さんを呼んだ。
ちょっと喉が痛くて声があまり出なかったが母さんはすぐに来てくれて、花瓶を持ってきてくれた。
「ありがとう。」
母さんにお礼を言って花を花瓶にさそうと、紙の包みを取り外す。
「……ぇ…」
バラを取り出して、一瞬言葉を失った。
バラの茎に、紙が巻きついていたからである。
取り外して内容を呼んでみると、そこに書いてあったのは…
『祐実様
もし、私を許してくれるのなら、私の思いを伝えさせて下さい。 七時に花園公園で待ってます。
真』
メッセージを読み終えると、慌てて現在時刻を確認する。
現在七時三十二分。
俺は飛び起きると、バラを持って家を飛び出した。
玄関を出るとき、母さんの声が聞こえたが無視して公園に向かって走り出した。
(真さん…会いたい…あなたの気持ちが知りたい…)
必死で走っているうちに花園公園に着いた。
が、真さんの姿はない。
公園の中に入り、辺りを見回したが、やはり真さんの姿はない。
(俺が遅刻したから…怒って帰っちゃったんだ…)
公園の真ん中にしゃがみこんで一人で泣いた。
(真さん…俺…やっと…自分の気持ちに気づいたのに…)
バラを強く握りすぎて、手から血が出る。
「っ…まこ…と…さっ…」
「祐実…」
不意に名前を呼ばれたと思ったら、後ろから抱きしめられた。
この匂い…バラの甘い香りは…
「ま…ことさん!!」
驚いて振り返る。
そこにいたのは、ずっと会いたかった人だった。
真さんは俺が振り返った瞬間、きつく抱きしめてきた。
「ま…こと…さ…」
「祐実……この間はすまなかった…あんな事をして…謝ってすむ事じゃないのはわかってる…だけど…どうしても直接謝りたくて…」
そこまで聞くと、俺は首を横に振った。
「謝らなくていいから…真さんの…気持ちが聞きたい…」
「私は…」
真さんは俺を抱きしめる力を緩め、俺の目を真っ直ぐ見ながら俺が欲しかった言葉をくれた。
「祐実が好きだ…」
嬉しくて嬉しくて…
たまらずに、真さんに抱きついた。
「真さ…」
「祐…実…?」
俺が抱きついてきた事が予想外だったのだろう。
真さんは驚いて言葉を失ったようだった。
急いでで涙を拭うと、バラを花瓶に活けようと、母さんを呼んだ。
ちょっと喉が痛くて声があまり出なかったが母さんはすぐに来てくれて、花瓶を持ってきてくれた。
「ありがとう。」
母さんにお礼を言って花を花瓶にさそうと、紙の包みを取り外す。
「……ぇ…」
バラを取り出して、一瞬言葉を失った。
バラの茎に、紙が巻きついていたからである。
取り外して内容を呼んでみると、そこに書いてあったのは…
『祐実様
もし、私を許してくれるのなら、私の思いを伝えさせて下さい。 七時に花園公園で待ってます。
真』
メッセージを読み終えると、慌てて現在時刻を確認する。
現在七時三十二分。
俺は飛び起きると、バラを持って家を飛び出した。
玄関を出るとき、母さんの声が聞こえたが無視して公園に向かって走り出した。
(真さん…会いたい…あなたの気持ちが知りたい…)
必死で走っているうちに花園公園に着いた。
が、真さんの姿はない。
公園の中に入り、辺りを見回したが、やはり真さんの姿はない。
(俺が遅刻したから…怒って帰っちゃったんだ…)
公園の真ん中にしゃがみこんで一人で泣いた。
(真さん…俺…やっと…自分の気持ちに気づいたのに…)
バラを強く握りすぎて、手から血が出る。
「っ…まこ…と…さっ…」
「祐実…」
不意に名前を呼ばれたと思ったら、後ろから抱きしめられた。
この匂い…バラの甘い香りは…
「ま…ことさん!!」
驚いて振り返る。
そこにいたのは、ずっと会いたかった人だった。
真さんは俺が振り返った瞬間、きつく抱きしめてきた。
「ま…こと…さ…」
「祐実……この間はすまなかった…あんな事をして…謝ってすむ事じゃないのはわかってる…だけど…どうしても直接謝りたくて…」
そこまで聞くと、俺は首を横に振った。
「謝らなくていいから…真さんの…気持ちが聞きたい…」
「私は…」
真さんは俺を抱きしめる力を緩め、俺の目を真っ直ぐ見ながら俺が欲しかった言葉をくれた。
「祐実が好きだ…」
嬉しくて嬉しくて…
たまらずに、真さんに抱きついた。
「真さ…」
「祐…実…?」
俺が抱きついてきた事が予想外だったのだろう。
真さんは驚いて言葉を失ったようだった。
