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BL~中編・長編集~

第20章 ~君は親友~

「ったく…油断も隙もない。」

「ご、ごめん安藤…」

安藤は小さくため息をつくと、先ほど悠がキスしてきた場所に同じようにキスしてきた。

「ちょ、安藤!!」

「安藤じゃないでしょ?」

一瞬口ごもる。

「や、康…/// なんで…」

「消毒。」

そんな俺達3人のやりとりを、祐と葛城さんは笑って見てるだけだし…

「うざっ!! もう、怒った!! 絶対盗ってやる!!」

悠はそう言ってギャーギャー騒いでるし…

だんだんどうでもよくなってきた…

「…もう、好きにして下さい…」

けど…なんでだろう…

「おっ、智のお許しが出た!!」

「智宏!?」

「賑やかだね。」

「うん。」

こんな日がいつまでも続けばいいなんて思ってる。

「楽しくなりそうだね。」

「たまにはこういうのもいいかもな。」

つい最近まで、あんなに落ち込んでたのに…

「このヘタレ野郎!! 智から離れろ!!」

「あんたこそ、幼なじみだからって智宏にそんなにくっつくな!!」

今は―

「つーか、その智宏って呼び方止めろ!!」

「恋人限定の呼び方です。」

「うざっ!! 年下のくせに…」

「恋に年上も年下も関係ない。」

すごく、幸せだ―


―end―

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