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BL~中編・長編集~

第21章 ~番外編②~

「腰がヤバい…」

「「同じく…」」

さすがに、今日は休めばよかったかもな。

補習授業どころじゃない。

「はよー、和宮。」

「よう。」

「二人ともおはよー。」

「「「………………」」」

同じく寝ていないはずなのに、あの三人はどうしてあんなに元気なんだろう。

「…ネコって大変だな…」

「「同感。」」

これは本当にまずい。

一週間くらいは、身体を休めないと。

「これ…明日、大丈夫かな?」

「明日?」

「……あぁ…そういえば、約束してたんだっけ?」

明日は日曜日。

近藤の幼馴染のカップルと、六人でトリプルデートをする約束をしていたのだ。

「デートでもすんの?」

「あぁ…近藤とかと一緒に…」

明日…歩けるか?

こんな状態で会ったら、心配かけそうだな。

「へぇ…俺は、明日はゆっくり休むわ…身体がもたねぇ…」

「そうしとけ…」

やっぱり、家で寝ておけばよかった。

「ダメだ…俺、保健室行ってくる。」

「行ってらっしゃい…」

「幸村には言っておくわ…」

色々限界なのだろう。

佐藤はそう言って、教室を出て行った。

「あ~…ダメだ。 意識飛びそう。」

「わかる…今にも寝そう…」

今日の補習授業は、意味を成さないな。

たぶん、全部寝る。

「これで、明日穣君も同じ状態だったら、面白いね。」

「…だな…」

笑えない気がしなくもないけどな。

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