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BL~中編・長編集~

第24章 ~番外編③~

『もぉ…どれだけ自信失くしてるの? 言っとくけど、第三者からしたら、潤も十分辛そうに見えるんだよ?』

『え?』

驚いた顔をして、豊は顔を上げた。

『最近の潤、すごく機嫌悪いんだよね。 まるで、欲求不満みたいに。』

それは、豊の元気がなくなった時と同じくらいから。

『潤なりにいろいろ考えてるんだと思うよ? じゃなかったら、豊を傷つけるようなことしないと思うし。』

『…………』

潤は、豊を傷つけないようにって気を付けてるみたいだけど、今は逆効果みたいだね。

『優太ー!! 帰ろうぜ!!』

『あ、うん!!』

部活が終わった海斗が、僕を迎えに教室に戻ってきた。

『悪かったな、近藤。 俺の話に付き合わせちゃって。』

『気にしないで。 いつも相談に乗ってもらってるのは僕の方なんだから。』

逆に、相談してくれて嬉しかったくらいだ。

『じゃ、また。』

『うん。 バイバイ。』

教室を出て、海斗と学校を出た。

『何の話してたんだ?』

『なんでもないよ。 ちょっとね。』

海斗は僕の言葉に首を傾げたけど、それ以上は何も聞いてこなかった、

『それより、さ…今日、僕の家親いないんだけど…』

久しぶりに、今日は親がいない日。

海斗の家にも最近行ってないし…

『行っていいのか?』

『…ん…』

僕だって、健全な男子高校生だからね。

やっぱり、欲求不満にだってなるわけで…

『じゃあ、今夜はたっぷり可愛がってやるよ。 明日は休みだしな。』

『……っ…』

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