
BL~中編・長編集~
第24章 ~番外編③~
「「俺の恋人に、なんか用か?」」
「「ひっ…」」
真っ黒な笑みを浮かべる二人に恐怖を感じたのか、男達は一目散に逃げ出した。
「あのクソガキ…一発殴っておけばよかった。」
「そんな怖いこと言わないでよ。」
ん~…豊といると、よく男の人に声をかけられる気がするな~。
「はぁ…ったく、油断も隙もない。」
「へへへ。 ごめんね、心配かけて。」
やっぱり、豊はすごい綺麗な顔立ちをしているから、一緒にいると目立つのかな?
「次、変な奴らが豊にたかってくる前に、ファミレスでも入るか?」
「そうだな。 そうするか。」
潤也の提案に誰かが反対することもなく、いつものファミレスへ。
「いらっしゃいませ。」
「四人で。」
一番奥の席に通され、僕は豊の隣に腰かけた。
「あ、そうだ。 今日から二週間、SEX禁止だからね。」
「はぁ!?」
水が運ばれてきてからそう言うと、海斗は驚きの声を上げた。
「当たり前でしょ? 昨夜、まだ仕事途中だったのに、無理に始めるし、全然放してくれないし。」
「………はぁ……まあ、昔よりましか。」
そうそう。 昔より全然ましだよ。
それに、二週間なんて、仕事に打ち込めばあっという間だし。
「ついでに、潤も二週間禁止にするか?」
「なんでだよっ!!」
僕の言葉に便乗して、ふざける豊。
ふざけてる…よね。 まさか、本気なのかな?
「松下!! お前のせいで、俺までとばっちり受ける羽目になったじゃないかよっ!!」
「俺のせいじゃないだろ!! 自分のせいだろうが!!」
目の前で繰り広げられるバカみたいなやり取りを、面白そうに眺める豊。
「ふふふ。」
これから先の人生、何があるかわからないけど…
「昨夜はちゃんと手加減したし!! その証拠に、豊ちゃんと歩けてるだろ!! なんで俺がお前のせいで禁欲生活を強いられるんだよっ!!」
こんな風に、何気ない幸せな日常が、これから何十年も続けばいいなって…
「昨夜のことだけじゃなくて、日頃の行いの悪さだろ!!」
ただ、そう思ったのです━━━━━
~END~
