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BL~中編・長編集~

第3章 ~ずっと想い続けます~

声をかければ、クロは僕の隣に腰かけた。

「今日さ、泊まってもいい?」

「え?」

付き合って一年経つけど、僕はまだ、クロの家に泊まったことはない。

「ミケ、どうした? それって、意味わかってるのか?」

驚きを隠せないといったようなクロの声。

僕は、ためらいながらも頷いた。

「ミケ・・・」



その夜、僕たちは初めて身体をつなげた。

僕にとってはなにもかも初めてで、正直、すごく怖かった。
そんな僕を見てクロは、「大丈夫。」そう言って、僕が大好きな笑顔を浮かべたんだ。

それだけで、すごく安心できた。

すごいよね。
クロが笑っただけで、どんなに怖くても、僕は安心することができるんだ。

「初めて」はすごく痛かったけど、すごく幸せな気持ちになれた。

僕たちは、同じベッドで、互いに寄り添いながら朝を迎えた。


・・・なんか、恥ずかしくなってきちゃった。
こんなこと、人に話したことないからさ。

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