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BL~中編・長編集~

第3章 ~ずっと想い続けます~

あのとき以上に、トラが幼馴染でよかったと思ったことはたぶんないと思う。

トラが隣にいてくれる。

そう思ったから、僕はクロとのことを何とかしようと思えたんだろうね。


うーん・・・・

今考えてみると、僕はトラに助けてもらってばっかりだなあ・・・

なんか、申し訳なくなってきた。

・・・・・ま、幼馴染ってそんなもんだよね。



とりあえず、僕はクロとのことを終わらせようと思って、次の日の朝、クロの家に行ったんだ。

初めて来たときみたいに緊張してたのを覚えてる。

インターホンを鳴らすと、しばらくしてクロが出てきた。

「はい・・・どちら様?」

ドアを開けて、僕の姿を確認した瞬間、クロは固まっちゃった。

「ミケ・・・」

「お、おはよ・・・」

久しぶりに名前呼ばれたなあ・・・って考えたら、急に恥ずかしくなっちゃった。

クロは上半身裸で、見とれちゃった。

あの腕に抱かれてたのかあ・・・

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