なんやかんやでモテる主人公
第16章 ありきたりな赤
言っちゃった…っ
胸がドキドキして…
私、死んじゃう…っ
「………そっか」
そう言って私から力を
緩める先生。
一体…何?
私のこのモヤモヤも…
全て嫌になった。
なんか…胸が痛い……
「先生は…っ…
私の事……」
本当は…ここで止めておいた方が
良かったのかもしれない。
でも、バカな私は…
「好きですか?」
先生はふいってそっぽを向いて
布団を肩までかぶった。
「そういうのめんどくさい」
「えっ…」
「頭痛い。
健介に迎えにきてもらうように頼むよ」
「い…いいです!
1人で…帰れますから…」
先生から目をはなし
カバンを持つ。
目からボロボロと流れるのは…