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なんやかんやでモテる主人公

第17章 ありきたりなストラップ




私の手を開かせ、何かを

握らせるあきの君。








「へっ?」








「もう泣かんといて!

これあげるから!

お守りにして!!」










手を開と、不細工な顔をした

鶏のキーホルダーがあった。










「何これっ…

ぶっさいくー‥(笑)」







「やろ?(笑)

やから、あげる!」








「…ありがとう!」








「……笑ってくれたら…それでよし」








少しニッて笑うあきの君を見て


心が少し軽くなった。









先生に何があったか分からないし



もちろん知らない。










でも、私は



先生の事好きなんだもん…



仕方ないじゃん。





スッゴくありきたりな

失恋だし…振られ方だし…







私まだ頑張れるよね?






あきの君におやすみをして

携帯につけたストラップを

ながめる。










…やっぱ不細工だ。




雪の降るクリスマス。





私は…甘酸っぱい恋に


溺れました。

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