なんやかんやでモテる主人公
第18章 ありきたりな妹
なっちゃん…
なっちゃん…
なつきちゃん…
なつきお兄ちゃん…
お兄ちゃん…抱いて?
ガバッ!
「…またこの夢か…」
重い体を起こしてキッチンへ
向かう。
「…何にもないよな」
当たり前か。
昨日、僕があんな事言ったのに
ぬけぬけとお粥とか作って
帰る方がおかしいよな。
ありきたりにしてもらえる訳
なんてないのに。
僕は眼鏡を取ろうとまた
ベッドへ戻ろうとした時
足元でカサッと袋のすれる音がした。
中をしゃがんで開いてみると
中には、インスタントのお粥に
スポーツ飲料…そして
甘ったるそうなチョコレートが
入っていた。
そういえば…南ちゃん
帰りにコンビニ寄ってたな
っと思ったが
すぐに思い出すのをやめた。