なんやかんやでモテる主人公
第18章 ありきたりな妹
『…女の子と…喋んないでよぉ…』
どんどん小さくなる語尾。
そして、今にも泣き出しそうな顔。
真っ赤にしてるリンゴのようなまぁこ。
残る…まぁこの柔らかい感触。
全て全て、僕を狂わせる。
『まぁこズルい』
『なんでっ…』
眼鏡をスッと
外し、まぁこの腰を抱いて
優しく唇を重ねる。
僕はこの時目を閉じない…っというか
閉じる事が出来ない。
まぁこは、ぎゅっと目をつむり
必死に僕についてこようとする。
その姿が何とも愛おしくて。
顔も普通で、運動も出来ない
頭の悪いまぁこは、どうして
ここまで僕をひきつけるのだろう。
その時は
彼女の事が好きでたまらなかったのに。