なんやかんやでモテる主人公
第19章 ありきたりなエゴ
まぁこは、さっきまで
泣いていた赤くなった目を
少し垂らして笑って
「本当に…何もないね…」
っと言った。
でも、あいにく今の気分じゃ
僕は、何も口に入りそうにない。
「別にいいよ。
僕、何もいらないし」
「そんなのダメだよ!
食べないと体に悪いし!!
まぁこ、近くのスーパーで
何か買ってくる!!!」
バッと僕の前から消えそうになる
まぁこを
腕を掴んで引き止めてしまった。
あの時の記憶が
僕の頭を洗脳する。
「どうかしたっ…?」
「行かないでよ。
どこにも。
ご飯なんて…いいから」
どうして、僕は
大嫌いな彼女にそんな事
言ってしまっているんだろう。
彼女は、泣きそうな顔をして
僕に抱きつく。