なんやかんやでモテる主人公
第1章 ありきたりな私
南の失恋を祝ってー
乾杯ー!
ガシャン
激しく音を立てて飲み物が
入ったグラスがぶつかり合う
「み~なみっ!な~に暗い顔しちゃってんのさぁ!もり上がらなきゃせっかくの雰囲気が台無しじゃん!」
…人の失恋をなんだと思ってやがるんだ
こいつら。
「だ・い・た・い!あんなモテ男に彼女いない方がおかしいって!ねえ?みっちゃん?」
「そうそう!ってか南には、もっと良い男が星の数程いるんだって!
さあ、飲んだ飲んだー!」
…星の数程かぁ。
星の数程、恋してみたいもんだっつーの
そして私はグラスに入ったビールを
勢いよく喉に流しこんだ。