なんやかんやでモテる主人公
第4章 ありきたりな紹介
「南に紹介したい奴がいるんだ」
なぜか兄がいつにもまして真剣な顔をするから、からかうにもからかえなかった
「どんな人?男の人?」
「うん。俺と同じ24歳。今カウンセリングの先生してるんだけど、南に会いたいって言って聞かねーんだよ」
…カウンセリング?
なぜかその言葉に私は凄く興味を持ってしまった。
「え?なんで私の事知ってるの?」
「そりゃー知らない訳ないだろ!俺が毎日毎日、南の事そりゃーもう…「分かった。だいたい想像ついたから」
うちの兄はどこまで妹バカなのだ…(笑)
まぁ…嫌って訳じゃないけど……
1人暮らしするって言って私を連れ出してくれた時はとっても嬉しかった。
正直な所、私は家があまり好きじゃなかったから。
兄は知ってか知らないけど、そんな私を高校入学と同時に、私を家から連れ出してくれたり……まぁ…そんな兄が紹介するって事はとんでもないバカなんだろう!っと私はそう思っていた。
「会ってもいいよ?私丁度悩んでたりして誰かに話聞いて欲しかったし…」
きょとんと顔をしたが、兄は私の肩を大きく揺さぶった。
「お…お兄ちゃんには言えない事なのかああああ!!!!」
え……っ。そっち?!