なんやかんやでモテる主人公
第11章 ありきたりな目撃
サッサッサッサッ‥
「南ーちりとりー」
「はーい。よっこらせっと」
「お前何歳だよ(笑)」
ケラケラと笑うゆうを下から睨む。
「ゆっとくけどね?しゃがむのって結構キツいんだからね?」
「そうだねーそうですねー」
なんて言って、私達は又無言になる。
どれ位時間が立っただろう…
外はすっかり、あかね色に染まっていた。
私がスクッ…っと立ち上がると
ゆうがバッと、窓の前に不自然に立ちはだかった。
「ん?何?」
気になった私は、ゆうを払いのけて
窓の外を見ようとしたが、なかなか払いのけれず…
「もう!なんで窓隠すような感じで立ってるのよ?!」
見ーせーてーっとゆうをおそうと
思っていると、ゆうに両腕を掴まれてしまい…
「なんもねえし…なんでもねえから」
……朝の出来事を思い出して
顔が熱くなって…手に汗が染み出てくるような感じがした。
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