なんやかんやでモテる主人公
第12章 ありきたりな本音
『もちろん。そろそろ寝なくちゃね?夜更かしはいけないよ』
先生と電話を終えるのは…とっても
寂しくて名残惜しかったけれど…
『遅くまでありがとうございました!おやすみなさい』
コトッー‥
『おやすみなさい』
プツンッー‥
先生と電話を終えても
私はまだ携帯を耳からはなせなかった。
聞こえるのは…先生の声じゃなくて
プープーっと電話が切れた事を伝える音だった。
受信メール一件。
差出人が誰なのかすぐに分かった。
なかなかすぐに開けなかった…
まだ先生との時間を大切に
したかったのかもしれない。
先生……
私は先生と出会って…
永遠の恋を信じてみたいと思いました…
私は先生の事が好きですか?
自分に問いかけても
こたえてくれるのは…この鼓動。
私は受信メールを開かず
窓の外のシンシンと降り注ぐ雪へ
目をやった。