
学内レンアイ【BL短編集】
第3章 神谷琉星×神谷真白
『あ!オリオン座見っけたよー!琉星は何か見つけた?』
隣で叫ぶこいつは俺の弟。
弟っつっても、たった何秒かの差で生まれただけ
いわゆる俺等は双子。
「俺はー…修と生徒会長さん」
『え?どこどこ?』
「ほら、あそこ」
『あ、本当だ本当だ!寒いのかな?修ちゃんと生徒会長さん手繋いでるねっ』
寒くても普通は男同士で手繋いだりしねぇよ、あいつら出来てんじゃねぇの
とか思いつつ、俺はベンチからすっと立ち上がる。
「真白も冷えたろ、そろそろ寮戻るか」
『え、でも琉星が手繋いでてくれたから大丈夫だよ?』
とか言って、鼻先赤くなってんじゃん。
俺は真白に向かい軽く微笑むと"阿呆"と呟いた。
すぐさま真白は突っ込みを入れてくるが全無視。
そしてそのままブツブツ言う真白の手を引き、寮へと戻った。
