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学内レンアイ【BL短編集】

第3章 神谷琉星×神谷真白



そう俺が言葉を発してから数分が経つ



真っ暗な部屋で、かすかに聞こえるのは真白の寝息だった。




「ふは……良いとこで寝んなよ…」




すやすやと眠る真白をそっと抱き締めて俺は改めて思った







“これで善かったんだ”と








俺等は血の繋がり合う兄弟




この気持ちを伝えるのは間違いなんだ―――






そして俺の頬を、流れ星のように次々と零れゆく涙の粒は、どことなく甘かった。






NO,3【双子寮内編:完】

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