
学内レンアイ【BL短編集】
第2章 羽柴冬真×黒木修
ドサッ
『会長、これ今日の分です』
そう言って俺の前に沢山の資料が置かれた。
「なぁ修、少しくらい手伝ってくれても善いじゃん」
修とは付き合って約二ヶ月に成る、何の進展もなく只時が経つだけ。
『いつもいつもそう駄々をこねて、会長は本当餓鬼ですね』
とか言いながらも俺の前にある資料をいつも、半分持って行ってくれる修が好きだ。
「…ありがとう」
『会長にしては珍しいですね、御礼なんて』
「べ、別にそんな事ねぇよ!」
『はいはい、手がお留守ですよ』
修は本当にきつい…
俺はブツブツ言いながらも手を進める。
明日、修の誕生日なんだよな。何が欲しいかわからねぇけど聞くのも恥ずかしいし…
ここ一週間ずっと修を観察して来たけど特に好きな物とかも…
「好きな…」
『はい?』
「い、いや……何でもない」
『どうしたんですか?会長』
ゆっくり歩み寄ってきた修を見上げる。
