↑逆転↓御斗戯世界
第9章 ボンジュール、灰かぶり
【Side: 璃斗】
「なぁなぁ、リトは兄弟いるのか?」
質問攻めにあい、はや十分。先程から絶えることなく質問されているんだけど。初めは名前から始まり、歳、好きな食べ物、出身地、特技、趣味………お見合いじゃないんだからそんなに調べあげなくても…。
「私は一人っ子よ。そっちは?」
「俺も一人っ子なんだけど、両親いなくなっちゃって親戚の家に住まわせてもらってる!」
確かシンデレラって、意地悪な継母とか姉たちのところに住んでいたのよね。だったら目の前でヘラヘラしているサンドリヨンも、辛い生活を送っているのだろうか?
あまり相手を詮索しない方がいいと思うんだけど気になる。
「ねぇ、その…今の生活は好き?」
「んー、貧乏だけど楽しいよ。義兄さんたちも、義父さんも優しいし、俺には家だってあるし、服もある。食料もあるっちゃあるし、体は健康だし!」
性別は逆転してるわけだから、継母ではなくて義父さん、ね。ややこしい。
なんというか…えらくポジティブね、この子。いいことだけど。さっきも、迷子なのは自分じゃなくて相手だと思えば気が楽になるぞ、なんて言ってたし。
さっきからずっと笑顔を絶やすことなく喋っているサンドリヨンと、市場を歩きながらする雑談は結構楽しかったりする。もともと明るい性格で人懐っこい雰囲気だし、なんといっても話が面白い。
そしてわかったことは3つ。家が超貧乏。服が二着しかないレベルで貧乏である。2つ目は、すんごいポジティブ思考だということ。貧乏話を聞いていて、大変だな、と思うようなことも、サンドリヨンは決して悪い方に考えることはせず、いい方向に転換してる。そのスキル羨ましいわ。3つ目は、動物が好きだということ。さっきからちょくちょく野良犬とか猫に遭遇するんだけど、毎回、よしゃよしゃー、とかいって近寄って戯れている。見ていて和む。
私は猫はあまり好きじゃないけど、まぁ動物は可愛いと思うし、じゃれるのは楽しい。
サンドリヨンと一緒になって、よしゃしゃしゃー、とかいいながら犬の頭を撫でた。
「なぁなぁ、リトは兄弟いるのか?」
質問攻めにあい、はや十分。先程から絶えることなく質問されているんだけど。初めは名前から始まり、歳、好きな食べ物、出身地、特技、趣味………お見合いじゃないんだからそんなに調べあげなくても…。
「私は一人っ子よ。そっちは?」
「俺も一人っ子なんだけど、両親いなくなっちゃって親戚の家に住まわせてもらってる!」
確かシンデレラって、意地悪な継母とか姉たちのところに住んでいたのよね。だったら目の前でヘラヘラしているサンドリヨンも、辛い生活を送っているのだろうか?
あまり相手を詮索しない方がいいと思うんだけど気になる。
「ねぇ、その…今の生活は好き?」
「んー、貧乏だけど楽しいよ。義兄さんたちも、義父さんも優しいし、俺には家だってあるし、服もある。食料もあるっちゃあるし、体は健康だし!」
性別は逆転してるわけだから、継母ではなくて義父さん、ね。ややこしい。
なんというか…えらくポジティブね、この子。いいことだけど。さっきも、迷子なのは自分じゃなくて相手だと思えば気が楽になるぞ、なんて言ってたし。
さっきからずっと笑顔を絶やすことなく喋っているサンドリヨンと、市場を歩きながらする雑談は結構楽しかったりする。もともと明るい性格で人懐っこい雰囲気だし、なんといっても話が面白い。
そしてわかったことは3つ。家が超貧乏。服が二着しかないレベルで貧乏である。2つ目は、すんごいポジティブ思考だということ。貧乏話を聞いていて、大変だな、と思うようなことも、サンドリヨンは決して悪い方に考えることはせず、いい方向に転換してる。そのスキル羨ましいわ。3つ目は、動物が好きだということ。さっきからちょくちょく野良犬とか猫に遭遇するんだけど、毎回、よしゃよしゃー、とかいって近寄って戯れている。見ていて和む。
私は猫はあまり好きじゃないけど、まぁ動物は可愛いと思うし、じゃれるのは楽しい。
サンドリヨンと一緒になって、よしゃしゃしゃー、とかいいながら犬の頭を撫でた。