↑逆転↓御斗戯世界
第9章 ボンジュール、灰かぶり
【Side: 璃斗】
「わぁ…!とってもお似合いです!!」
「ほんと綺麗…麗しいですよっ!」
「そんなにベタ褒めされると、さすがに照れるわ…」
試着室からでると、一斉に店員のお姉さんたちが集まってきて、はぅ…とうっとりしていた。そんなに似合ってるのかしら?
店のなかにいたお客さんたちも何事かとこちらをちらちら見ている。なんだか、誇らしいというよりも、少し気恥ずかしい。ちょ、あんまりこっち見ないで。
「ほら、結構似合ってるでしょ?」
こっちを見たままなにも言わないウィザードが怖い。似合うなら褒めてほしいし、似合わないなら似合わないで何か言って欲しいんだけど…居心地悪いわ!
「ちょっと、何か言いなさいよ。」
「え……あぁ。」
やっと意識がこっちに戻ってきたらしいウィザードに、店主の女将さんが、何か耳打ちをした。それを言った女将さんはニヤニヤしてて、一方のウィザードは耳を赤くしていたが、すぐに何か呟いてじっとこっちを見てきた。
「今着けてる物、一式くれ。」
「まいどあり~♪」
なんだかよくわからないけど、女将さんが説得してくれたらしい。グッジョブ、女将さん!!
「ホラ、行くぞ。」
「うん。服と剣、ありがとう。」
そういえばウィザードにあまり笑顔を向けてないな、と改めて思ったから、まぁここは素直になって笑ってお礼を言ってやった。お世話になったしね。
でも、ウィザードは一瞬ぎょっとしてすぐに顔を背けて店を出ていってしまった。無愛想な魔法使いめ。
店を立ち去る前に、楽しそうに笑っている女将さんにお礼を言っておいた。
「それで、何て言ったの?」
「それはナイショ♪」
凄く気になるけど、ウィザードを待たせるとまたうるさそうだから、もう一度お礼を言ってすぐにお店を出た。その間際に、
「恋人さんによろしくねー!」
と言われた。恋人同士だと思われていたのかと今更ながら恥ずかしくなってきた。誰があんなツンギレ魔法使いとっ!
「こ、恋人じゃありませんよッ!」
そう言い残して店を出た。店から笑い声が聞こえてくるけど気にしない!!
「とっとと帰るぞ。」
誰が…こんなヤツなんか好きになるもんか。
「わぁ…!とってもお似合いです!!」
「ほんと綺麗…麗しいですよっ!」
「そんなにベタ褒めされると、さすがに照れるわ…」
試着室からでると、一斉に店員のお姉さんたちが集まってきて、はぅ…とうっとりしていた。そんなに似合ってるのかしら?
店のなかにいたお客さんたちも何事かとこちらをちらちら見ている。なんだか、誇らしいというよりも、少し気恥ずかしい。ちょ、あんまりこっち見ないで。
「ほら、結構似合ってるでしょ?」
こっちを見たままなにも言わないウィザードが怖い。似合うなら褒めてほしいし、似合わないなら似合わないで何か言って欲しいんだけど…居心地悪いわ!
「ちょっと、何か言いなさいよ。」
「え……あぁ。」
やっと意識がこっちに戻ってきたらしいウィザードに、店主の女将さんが、何か耳打ちをした。それを言った女将さんはニヤニヤしてて、一方のウィザードは耳を赤くしていたが、すぐに何か呟いてじっとこっちを見てきた。
「今着けてる物、一式くれ。」
「まいどあり~♪」
なんだかよくわからないけど、女将さんが説得してくれたらしい。グッジョブ、女将さん!!
「ホラ、行くぞ。」
「うん。服と剣、ありがとう。」
そういえばウィザードにあまり笑顔を向けてないな、と改めて思ったから、まぁここは素直になって笑ってお礼を言ってやった。お世話になったしね。
でも、ウィザードは一瞬ぎょっとしてすぐに顔を背けて店を出ていってしまった。無愛想な魔法使いめ。
店を立ち去る前に、楽しそうに笑っている女将さんにお礼を言っておいた。
「それで、何て言ったの?」
「それはナイショ♪」
凄く気になるけど、ウィザードを待たせるとまたうるさそうだから、もう一度お礼を言ってすぐにお店を出た。その間際に、
「恋人さんによろしくねー!」
と言われた。恋人同士だと思われていたのかと今更ながら恥ずかしくなってきた。誰があんなツンギレ魔法使いとっ!
「こ、恋人じゃありませんよッ!」
そう言い残して店を出た。店から笑い声が聞こえてくるけど気にしない!!
「とっとと帰るぞ。」
誰が…こんなヤツなんか好きになるもんか。