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↑逆転↓御斗戯世界

第4章 深いのはお好き?

【Side: 璃斗】

「何してんのよォッ!!」

パァンッ!!

私の目の前で、どこ吹く風というように、クチャクチャと音をたててガムを噛んでいた男の頬を、思いっきり、ひっぱたいた。さすがに、グーはやめといた。

アイツがかわいそうとか思ったんじゃない。私の拳が痛くなるから、やめた。

その私の感情をすべて乗せた平手は、はずすことなく相手の右頬にクリティカルヒットした。それはもう、綺麗に。

その証拠に、数メートル先に、黒のサングラスが転がっている。間違いなく、この男の物だ。それと、真っ赤になっている頬。この二つの現状が、明らかな物的証拠である。

まずかったかなんて、反省も後悔もしていない。

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