↑逆転↓御斗戯世界
第5章 邂逅!かぐや姫(仮)
【Side: 璃斗】
「おい、あの女はどこに行った!?」
家来その4ぐらいがようやく私の存在に気がついた。遅いよ、もうちょい早く気づいてほしかったわ。私はここでお姫様抱っこされてますよー。
とは言わず、というか言えなかった。私が喋るよりも先に、私を抱き上げている奴が割と大きな声で言ったからだ。
「それじゃ、かぐや殿下ー、 принцесса (お姫様)は貰っていくなー!」
「待てッ!ジュリエッタ貴様…」
「離してって!コラ、おろせぇ!」
完全に私は蚊屋の外状態。まだ煙が立ち込めてて、私を抱き上げてる人物の顔は見れない。でも声とか腕の力とかで男の人だっていうのはわかる。
やっとうっすらと煙が消えてきたと思ったが同時に、ジュリエッタと呼ばれた男は、私を抱き直した。
波乱万丈、奇想天外、奇々怪々すぎる体験をあと何個経験すればいいのやら…。
この時、ようやく時代や世界をトリップしちゃった主人公の気持ちがわかった気がした。やけに物分かりがよく、パーティーメンバーの指示に従っちゃうその主人公。そのワケとは、起こったことを受け入れないと、その時代にも世界にも置いていかれるからだ。なるほどね。
「舌噛むなよ!」
「それどっかで聞いた気が…ッて!」
一人納得している暇もなく、男はその一声と共に、走り出した、のではなくなんと…
上に上がったのだった。もう跳躍力云々の問題じゃないその華麗なジャンプに、驚きと呆れを感じた。
「おい、あの女はどこに行った!?」
家来その4ぐらいがようやく私の存在に気がついた。遅いよ、もうちょい早く気づいてほしかったわ。私はここでお姫様抱っこされてますよー。
とは言わず、というか言えなかった。私が喋るよりも先に、私を抱き上げている奴が割と大きな声で言ったからだ。
「それじゃ、かぐや殿下ー、 принцесса (お姫様)は貰っていくなー!」
「待てッ!ジュリエッタ貴様…」
「離してって!コラ、おろせぇ!」
完全に私は蚊屋の外状態。まだ煙が立ち込めてて、私を抱き上げてる人物の顔は見れない。でも声とか腕の力とかで男の人だっていうのはわかる。
やっとうっすらと煙が消えてきたと思ったが同時に、ジュリエッタと呼ばれた男は、私を抱き直した。
波乱万丈、奇想天外、奇々怪々すぎる体験をあと何個経験すればいいのやら…。
この時、ようやく時代や世界をトリップしちゃった主人公の気持ちがわかった気がした。やけに物分かりがよく、パーティーメンバーの指示に従っちゃうその主人公。そのワケとは、起こったことを受け入れないと、その時代にも世界にも置いていかれるからだ。なるほどね。
「舌噛むなよ!」
「それどっかで聞いた気が…ッて!」
一人納得している暇もなく、男はその一声と共に、走り出した、のではなくなんと…
上に上がったのだった。もう跳躍力云々の問題じゃないその華麗なジャンプに、驚きと呆れを感じた。