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第7章 絶望と希望

【Side:威王】

璃斗が消えた。

いつもの帰り道、本当にいつもと変わらない帰途のはずだった。でも、そうじゃなかった。


俺が駆けつけたときにはもう殺人鬼も璃斗もいなかった。少女と三人の亡骸のみがホームにあった。

警察は、幼い少女の話を真剣に聞かなかった。仕方ない、まだ小学校にも入学していないような歳だから。それに、線路にもどこにも二人の死体はなかった。

結果、璃斗は殺人鬼に誘拐された、ということになった。犯人は今も逃走中、璃斗は行方不明扱いになったのだった。


これがちょうど2ヶ月前の話だ。

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