↑逆転↓御斗戯世界
第7章 絶望と希望
【Side:威王】
「どうして…うちの子がッ、ぅ…」
「りとっ…!!ごめんな、さ……私たちが、あなたを…っ、…一人にしなかったら…!」
璃斗の写真の前で、璃斗の父さんと母さんが泣いている。二人の姿を見たのは一年ぶりくらいだ。そのときの笑顔は今はない。
黒い服の集団、空っぽの棺桶、璃斗の写真。そして慟哭の空間。
璃斗は死んだ。
璃斗が行方不明のまま二ヶ月がたった。なんの手懸かりも見つからなかった。聞き込み捜査をしても、犯人の足跡をあぶり出しても、依然として璃斗の足取りを掴むことはできない。そんな状態が二ヶ月、そして昨日の夜、璃斗の母さんから、電話があった。
「警察の人がね…あの子は、璃斗は…死んだと考えた方がっ、いいって……!!」
受話器越しに、璃斗の母さんの嘆き声が聞こえる。あと、人が崩れた音。
しばらくして今度は璃斗の父さんの声がした。
「明日、葬式を行うから………辛いと思うけど、璃斗のためにも来てやってくれないか…?」
そう言った声は低く暗い。俺はなんて返事をしたか覚えていない。
璃斗に、会いたい。
「どうして…うちの子がッ、ぅ…」
「りとっ…!!ごめんな、さ……私たちが、あなたを…っ、…一人にしなかったら…!」
璃斗の写真の前で、璃斗の父さんと母さんが泣いている。二人の姿を見たのは一年ぶりくらいだ。そのときの笑顔は今はない。
黒い服の集団、空っぽの棺桶、璃斗の写真。そして慟哭の空間。
璃斗は死んだ。
璃斗が行方不明のまま二ヶ月がたった。なんの手懸かりも見つからなかった。聞き込み捜査をしても、犯人の足跡をあぶり出しても、依然として璃斗の足取りを掴むことはできない。そんな状態が二ヶ月、そして昨日の夜、璃斗の母さんから、電話があった。
「警察の人がね…あの子は、璃斗は…死んだと考えた方がっ、いいって……!!」
受話器越しに、璃斗の母さんの嘆き声が聞こえる。あと、人が崩れた音。
しばらくして今度は璃斗の父さんの声がした。
「明日、葬式を行うから………辛いと思うけど、璃斗のためにも来てやってくれないか…?」
そう言った声は低く暗い。俺はなんて返事をしたか覚えていない。
璃斗に、会いたい。