
秘書のお仕事
第4章 秘書のお仕事
「ご苦労様」
社長が宅配の人の差し出す紙に印を押すと
宅配の人は「ありがとうございましたー」と、
荷物を置いて出ていった
社長が受け取った荷物は綺麗なダンボール箱
「相沢」
『は、はい!!』
「プレゼントだ」
社長はドンッとそのダンボール箱を床に置いた
あたしはひょこひょこと近づき、ダンボール箱の様子を窺う
「早く開けろ」
『ビックリ箱とか、そんなんじゃないですよね…?』
「ふざけるのも大概にしろ」
素で怒られた…
あたしはビリビリとガムテープを剥がし、蓋を開けた
『…』
また、大きな袋が入っていて、
あたしはその袋も取り去った
『わぁ…』
思わず感嘆してしまった
中に入っていた物は、スーツだった
見たところ、生地もしっかりしているし、何よりスーツの放つオーラが高級そうなんだ
「採寸はお前に合わせてある」
『まじっすか!?
…って、あたし採寸測りましたっけ?』
「面接の時に聞いただろ」
ああ~、あのハレンチな面接の質問には、こういう裏が隠されていたのかぁ…
いや、納得できないし!!
「まぁ、バストは俺の直感だがな」
『直感って…まさか昨日揉んだ時に…!?』
「ああ、Cだろ」
当たってるー
社長神の手ー
『セクハラ、訴えてやる!!』
「そんなことより、着てみろ」
あっさり話を切り替えられ、あたしはスーツを持っていた手をプルプルと震わせた
