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秘書のお仕事

第1章 合格




――――――――――




新しいスーツを着こなし、鞄を提げ、
ヒールでプラス3cmになった世界を楽しみながら

あたしはマンションを出た





―――





駅から歩いて10分ほど



あたしは再び、この圧倒させてくれるビルの中に入った




相変わらず、人がせわしなく行き交う



腕時計を確認する人

二人してしゃべりながら歩く人
エレベーターに駆け込む人…



しかし、ハッと思い出した





そうだ、あたしはまず15階の〔新入社員控え室〕へ行かなくちゃ…




丁度下りてきたエレベーターに乗り込み、手を伸ばして15階のボタンを押した





『っ…』




思わず感嘆しそうになった



エレベーターの移動速度が、予想以上に速かったのだ





…さすが、近代テクノロジー…




息をついている間に、すぐに15階についてしまった





あたしは人を掻き分け、急いでエレベーターを下り



〔新入社員控え室〕を探した










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