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白い雪のような

第2章 夜の逢瀬

「惺兄!おはようー」

訪いもせずに襖を開けると、
惺はまだ朝食の最中だった。

「おはよう、洸太。
早いね、朝ご飯は終わったの?」

「うん、早く会いたかったから。
いてもいい?」

「いいよ?もうすぐ終わるから、
ちょっと待ってな」

御膳を見るとかなり少なめな量にもかかわらず、
あまり箸が進んでいなかった。

「惺兄…しんどい?」

「そんなことないよ。
いつもこれくらいだから。」

みそ汁だけは飲み干して、惺は御膳を脇へよけた。

「はい、ごちそうさま。
洸太、もっとこっちに来て学校での話聞かせてよ」

「うん!」

ここにいる時の洸太は会ってない間のことを惺に話して聞かせるのが日課だった。

学校に行ったことのない惺はそれを楽しみにしていて、
色々質問しながら洸太の話を聞いている。



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