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白い雪のような

第2章 夜の逢瀬

昼食を終え、勉強のために朗と洸太は一つの部屋にいた。

ここは祖父の部屋。

あてがわれている部屋ではないのは、
多分見張りのためだと二人は思っていた。

なぜなら質問は許されない。

祖父は詰め将棋に夢中だからだ。

沈黙

集中力

張り詰めた空気

また沈黙

洸太は耐えられなかった。

頭の中で昨日の夜のことを考えた。

勉強してるふりをして、
頭の中で逃避する。

久しぶりに会った惺は、
どんどん白く細くなっていて
いくら洸太の力がまだそんなに
強くなっていなくても、
折れてしまいそうだった。

あの透けるような肌に触れてみたい。

惺はそれを許してはくれないから、
欲望はどんどん募っていく。

自分がされるようにしたらどうなるか、
想像しただけで洸太の下半身に痺れが走る。

「洸太…」

「!…何!?」

「手、止まってる。わからないところがあるの?」

「大丈夫…」

「そう?」

見られたかと思った。




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