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白い雪のような

第3章 違う本心

「電気がついてたから
まだ起きてると思って入ってきたけど、
今日はもう寝る?
顔色あんまり良くないし…」

「洸太が心配してくれるなんて…!
明日は雪かなー」

「こんだけ寒かったら雪も降るよ…
って惺兄!俺マジで心配してるんだけど?」

冗談でかわされて、
さっきまでの重い空気は消えていた。


誤魔化された気が…


「それとも何もしないで戻る?」

正面から見つめられた目が誘っている。


逆らえない…


洸太は吸い込まれるように唇を寄せた。

ひんやりとした唇。

なのに内は燃えるように熱くて、
それだけで洸太の思考は飛びそうになった。

舌で探るように口の中をかき混ぜていく。


クチュクチュ


絡み合った舌が音を立てた。






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