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一本が二本に、広げられた。

「んあああ…」

「ゆっくりゆっくり解してあげるよ…」

惺はそう言いながら、
朗の背後に回っていた。

よく見える位置と、あともう一つ、
朗のものを扱くために。

「くっ…」

「ダメだよ朗、ちゃんと気持ち良く
させてあげないと」

「はい…」

惺が朗をたしなめるのを見ると、
洸太は少し現実に戻る。


この手は惺のものじゃない


惺に触れることもできない


グリッ

「んはぁっ！」

二本の指が中をかき回す。

「あ、あ、あぁぁあ…」

なのに中を探られると理性は
どんどん追いやられ、
快感の波に飲まれていく。

入れられた指の回りを
ヌルヌルと舐められ、
解きほぐされていった。