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白い雪のような

第4章 雪解け道

結局庭掃除の罰を
受けることになった洸太は、
広大な庭を見て
改めてため息をついた。


一日で終わるわけないじゃん…


玄関周りはやっとのことで
終わらせたが、
掃いても掃いてもなくならない。

落ち葉はまだまだ続いていた。

かじかんだ手に息を吐きかけても
全然暖まらない。

「さむ…」

ちゃんと勉強してたのに
それでもダメだったのは
なんだか納得がいかなかった。

それも自分だけ…

罰を言い渡されたのは洸太だけで、
朗は今日一緒に来た両親たちと
のんびりお茶を飲んでいることだろう。


ちくしょーーー!!


集めた落ち葉を蹴り上げた。

せっかく集めて山にしてあった
落ち葉はあちこちに散った。




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