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白い雪のような

第4章 雪解け道

「で、なんでお前も一緒に入ってんの?」

「叔母さんに言われたから」

「………」

「昔とは違うのにねー」

「…」

「…体洗ってあげるよ、洸太」

湯船から出る朗の体に自然と目がいった。

「そんなになってるくせに
ヤバいだろ…」

「気にしてくれるなら、
それはそれでうれしいけどね。
今はいいよ。
何も聞かないし、言わなくていい」

「…朗」

「ほら、来て?」

湯船から出ると洸太は
朗に身を任せた。

何も考えたくない。

話したくない。

それをわかってくれた
朗に心まで任せた。

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