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白い雪のような

第1章 待ち遠しい再会

呑気な父が玄関に顔を出す。

「まぁまぁ、
お母さん。
洸太、
お父さん達も年末には行くから、
おじさんによろしく伝えてくれよ」

子供たちだけで先に本家へ行くのは
恒例のことだ。

本家というのは父方の家の事で、
総じて呑気な人が多いのは
家系なんだろうな、
と洸太は思っていた。

だから注意する母の言うことは
耳半分でしか
聞かないようにしていた。


俺は絶対お母さんの血が
強いんだから。

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