向かいのお兄さん
第2章 向かいのお兄さん
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『何なんだあのクソがぁあ!!!』
あたしは叫びながらベッドにダイブした
なんで
なんでなんでこんなことにぃい!!!
…確かに、あの携帯に入ってた声は
あたしの昨日のお楽しみ中の声だった
え
盗聴器でもあんの?
いや
『この家が、ボロいんだ』
だから外まで筒抜けだったんだ…
だからあんな鬼畜に録音されたんだ…
だからあたし、お尻揉まれちゃったんだ…
あああああ
うざぁあい
『…』
せっかく、近所ではいい子の美咲ちゃんを演じてたのに…
あんなもん流されたら、周りから何て言われるか…
あたしは
その日はずっとそんな考えしか頭を巡らなかった