向かいのお兄さん
第11章 計画失敗
「今日はどこから攻められたいわけ?」
直也はあたしのお腹をゆっくり撫で、髪に顔を埋めた
『え、いや…あたしはそんなこと…』
しにきたわけじゃないんですよ
「じゃあ、何しに来たの?」
直也の手は、あたしの胸へと伸びた
『喉渇いた!!』
あたしは直也の腕をすり抜け、キッチンの方へ走っていった
「…」
直也も黙ってついてくる
あたしは冷蔵庫の中を開け、考えた
そうか
直也に山ほど飲ませればいいんだ
「あんまねーだろ」
後ろから冷蔵庫の中身を覗く直也
『直也は、飲み物何が飲みたい?』
「美咲の汁」
『死ね。冷蔵庫の中のもので』
「えー…じゃあビール」
よし、冷蔵庫の中にはビールが5、6本あった
これだけ飲めば、さすがにトイレに行かざるを得ないだろう