向かいのお兄さん
第11章 計画失敗
『ちょっ…直也///』
「だってビールが…」
ぺろ ぺろ ぺろ…
まるで子犬のように、細かく、優しくあたしの体を舐めていく直也
絶対、酔ってるな…
「ん…おいしぃ…」
『やっ、マジで犬かお前…///』
直也はあたしの肩に手をかけ、
あたしの顎、唇、頬、鼻筋、そして瞼まで
舐められる場所全てに舌を這わせた
び…ビールくせー
あたしがギュッと目をつぶっていると、直也は突然あたしから離れた
『?』
「トイレ…」
そう言いながら、トコトコと歩いていってしまった
『…』
チャァアアアーンス!!!
ほんと、あたし神
ここまで作戦通りに事が運ぶとは思ってなかった
あたしはビールまみれのままベッドに飛びつき、直也の携帯を手に取った