向かいのお兄さん
第11章 計画失敗
ビールの缶も、4本目を開けた
胃袋どうなってんだ
ってか、そろそろトイレ行けよ
「ん」
まだ飲むのか…
あたしはまたビールを注いでいった
トクトクトクトク…
酔ったのか
突然直也の手元が狂った
「あっ」
行き場を失ったビールが飛散するだけでなく
コップの中身はあたしの体にぶっかかった
『んにゃあああああ!!』
あたしは缶を置き、急いで体を拭くため立ち上がろうとした
けれどその腕を、直也は掴んで止めた
『…え』
「…もったいない」
直也は体を起こしたかと思うと、あたしの鎖骨辺りを舐めた
『んっ…///』
「美咲…おいし」
ビールまみれになったあたしの体を
肌が見えている部分から、直也は順に舐めていった