向かいのお兄さん
第12章 洗わなきゃ
『はっ…はぁ…はぁ…///』
あたしは息を切らせながら、直也の顔を見た
ニッコリと笑っていて、目が合うと額にキスをされた
「どうだった?」
『…何が…?』
「アナル」
『最悪だった』
あたしは軽く直也を押しのけると、脱衣所へ出た
「その割には満足げだったけど」
『うっさい!!』
あたしは適当に投げ出された服を着ようと思った
しかし、それはビールまみれだったということを思い出す
『…』
「着るもんないな」
『…服貸して…』
「んじゃキスしてよ」
『…やだ』
直也も脱衣所に出ると、
あたしの姿を上から下まで舐めるように見た
「じゃなきゃ、ずっとそのままだな」
『…』
あたしは仕方なく、ビールまみれの服を取ろうとした
しかし、あたしの手が届く前に、直也が服を取ってしまう