向かいのお兄さん
第3章 目の前で
あたしはドンッと直也を突き飛ばした
「おっ」
直也は体に力を入れて、倒れないようにし
あたしの方を見る
「する気になった?」
かっこいい顔で、その笑顔
もし性格がそんなんでないなら、あたしは惚れていたのかもしれないけど
今は心底
殴ってやりたい
『ぜ…ったぃ…流すな…』
「そりゃ約束だから」
あたしは震える手を、ゆっくりとズボンの下へと持って行った
少し、パンツの上から触れてみる
ぴくん
と、自分しかわからないくらいの小さな身震いをした
『っ…///』
直也はただ、少し笑みを浮かべながら
あたしの顔と、あの辺りを
交互に
舐めるように見ていた