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向かいのお兄さん

第20章 あたしもね






するとどこかで、クラクションの音が鳴った



そこで気がついた




『…タクシー…』




あたしは携帯を取り出した



けれど、タクシーの呼出し方など知らない





『ぉ母さ…ん』




急いで電話をしながら



駅を飛び出した






すると、またクラクションが鳴った





『っ…』




お母さんが電話に出る前に、目の前で停車していた車の、助手席の扉が開いた







『…あ…』






「早く乗れよ!!!」






あたしは携帯を閉まって



その車に飛び込んだ







バタンと勢いよく扉を閉めると、車はすぐに出発した















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