向かいのお兄さん
第23章 ごめんね
「でも、ごめんね…」
直也の顔は、一瞬で苦笑いへと変わった
「やっぱり知らない…」
『…』
知ってるよ
知ってたけど…言ってみただけ…
『あとはね…』
あたしは直也の手を取ると
その手を自分の右胸に押し当てた
「!!??///
美咲ちゃ…!!」
『こんなことも…やってた…』
あたしは直也の手を包み込むようにして
直也が何とか手を退かせようとするのを阻んだ
「まっ、マジでダメだって…!!///」
『ダメじゃない』
あたしと直也の思い出って
これくらいしかないの…
『…優しく…揉んで?』