向かいのお兄さん
第51章 甘い形で示したい
『遥ー、お待たせしました~』
「待たせたわりに、顔が悪びれてないんだけど」
あたしはごめんごめんと謝りながら、遥の肩を叩いた
皆さん覚えてらっしゃるかな?
遥はあたしの高校の時の友達で、大学生になった今でも、たまに一緒に遊びに行く仲なんだ
だから今日も、遊びの約束
『まず何する?』
「えーっとねぇ…
あ、割引券あるからパフェ食べに行かない?」
『パフェ!?
やったぁい///』
遥が言っているのは、ここらじゃ有名なスイーツ店のことだろうな
よく雑誌や週刊誌に取り上げられるくらい、若い女性の間で人気の店…
あたしはまだ一度も行ったことがなかったから、内心ワクワクだ
「ここから近いし、歩いて行っちゃう?」
『うん、食べる分だけ動かないとね』
あたしと遥は、雑談しながら歩いて行くことにした