向かいのお兄さん
第7章 はじめまして
「いいなぁ…でも付き合ってるわけじゃねーんだろ?」
和樹は上目遣いで直也を見た
直也はただ、コクッと頷く
「なあ~、俺もやりたいよー…」
「何を?」
「だからー、な?」
手を合わせて懇願する和樹を見て
直也は椅子の上であぐらをかいた
「和樹のお願いなら仕方ないな。一回頼んでみるわ」
その瞬間、和樹の顔がほころぶ
「うっしゃー!!ありがと直也、直也大好き!!」
「どういたしましてー」
――――――――
《次の日曜、俺ん家来いよ》
『は?』
いきなり電話をかけてきたと思ったら、第一声がこれでした