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刑事とJK

第90章 愛が欲しいだけだった






それを合図に、斉藤とゆうひは4、5人の犯人たちに取り囲まれた




『え、何…!?』



「てめぇらなぁ…自分が何してんのか、わかってんのか…?」




「わかっている
ミサイルを落として、全部無くしてやるんだ」





…正気じゃない



何でそんなこと出来るわけ…?





『あんたたちが…そんなことする理由って何なの…?』






怖かったが、どうしても知りたくて聞いてみた








「飽きたから」







「え?」





「飽きたからだ」





さも当たり前のことのように、男は言った





「なっ…政治が絡んでるって話じゃねぇのか…!?」





「そんなの、デマだ。
海外からの手が欲しかったから、俺が流したデマだ」




『あ…飽きた…から?』




たった



それだけの…理由で?





『何さ…それ…』




必死に抑えていた涙腺が、緩んできた


思わず涙が溜まる








そんなの…


小泉は




どうなんの…?






たったそれだけの理由のせいで…




犠牲になった人が…





出たって言うわけ…?











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