テキストサイズ

刑事とJK

第90章 愛が欲しいだけだった








クイッと服を上げ、ヘソが見える



「…」




河瀬が覗き込むように頭を下げた瞬間




『っざけんなミジンコがあああー!!!!』




精一杯の膝蹴りを、河瀬の顔面にぶち当て


ゴンッと鈍い音と、
「ぐああっ!!」という叫び声が部屋に鳴り響いた




ゆうひは誘導装置に飛びつき、自爆スイッチに手を置いた









―――――これで終わる…!!!









『…え』







グッと力を入れたが、スイッチは切り替わらない






『な…なんで…?』





まさかの事態に、頭の中がぐちゃぐちゃになる






『なんで…動かないの…』




「この女あああぁー!!!」






バッと銃口がゆうひに向けられる




『!!!?』



「ゆうひいいー!!!!」





斉藤は走った




しかし河瀬の人差し指の方が速い





「やめやがれぇえ!!!!!」











ダーンッ





『…あ…ぁ』




血が飛び散り、辺りが赤く染まる




「ぎゃああああああ!!!」




自分の右手を押さえ、河瀬は転げ回った





「!!?」





斉藤は足を止め、後ろを振り返った







「100点満点っ」





扉の前に立っていたのは、ライフルを構えた男



そして、シゲと千花だった











ストーリーメニュー

TOPTOPへ