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刑事とJK

第13章 怖くなんてない




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『あぁもうめんどくさ…』


ゆうひはその日は日直当番に当たっていて、
放課後にひとり黒板消しや教室の戸締まりをしていた


早く終わらせて公園に行きたいなぁ…



「丹羽…ゆうひ?」




名前を呼ばれ、
振り向いたらまぁびっくり


浅見龍一がいた


浅見はこの学年、
いや、この学校で1番騒がれてる男前



あたしには関係ないけどね



『何?』



黒板の溝を綺麗にしながら尋ねる



「あのさ、今日暇?」



『ううん、暇じゃなーい』



「そっか…」



浅見の声のトーンが下がった



『どうして?』



「特になにも…勉強するの?」



『夜ね』


ハケを片付けると、
軽くチョークの粉が舞った


「帰ってからは?」


『公園に行ってる』



「どうして?」


『教えなーい』


ゆうひは窓の戸締まりを始める



「…一緒に帰らない?」


『浅見君、家どこよ?』



「石田薬局の近く」



『ああ残念、あたしの家とは真逆ね、じゃあね』



ゆうひはかばんを背負って
教室から出ていく



「あ、ちょっと待ってよ!!」








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