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刑事とJK

第13章 怖くなんてない





階段を下りたところで
浅見はゆうひに追いついた


腕を掴んで止められる


『何よ』


「家が逆の方向でもいいからさ、一緒に帰ろ?
ゆうひといろいろ喋りたいんだ」



おい、なに呼び捨てしてんだ


あたし、あんたと
今日初めて喋るんだけど…



『…勝手にすれば?』


「ほんと?///」



浅見はサッカー部のキャプテンだ

肌はいい感じに焼けている


なるほど、騒がれてるだけあって
顔立ちも整ってる


背は斉藤ほどはないけど、
そこそこ背も高い




「ゆうひって何で公園行くの?」


『歩き』


「違う違う、理由を聞いてんだって」


浅見は笑った

朗らかな笑顔



『約束してるから』


「誰と?」



『…あんた聞き過ぎ、きしょい』



「あぁ、ゴメン…」


あたしすごい
学校のアイドルにきしょい発言


『…なんでそんなに話し掛けてくんの?』


「最近、ゆうひ明るいじゃん」



あ、それも斉藤のおかげ


ゆうひはつい笑ってしまった



「…かわいい///」



『へ?』



あたしたちは学校を出た


「前からゆうひのこと、かわいい子だなって思ってた。
でも今はもっとかわいい…///」


かわいい発言の連発に
あたしは混乱した



『あんた、頭大丈夫?
よくそんなこと平気で言えるね』


「思ったことは口に出しちゃうタイプなのかな?」




…恐ろしい…

天然とはまた違う空気


あたし、こいつとはスッゴく絡みづらい…!!







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