刑事とJK
第96章 家
「何だ大志、お父さんのヒゲが嫌ってのかー?」
嫌がる大志
顔まで真剣に嫌がっているが、オレはわざとヒゲを擦り付けた
「ぃや、ぉとーしゃんじょりじょり、いや」
「大志もそのうちじょりじょりになるんだぞー?」
うらうらといじめていると、ゆうひはオレが床に置いた鞄を持ってくれた
『お帰り斉藤』
「ただいま」
大志を片手で抱え込み、もう片方の手でゆうひの肩を抱き寄せた
大志みたいに、その綺麗な頬にキスをする
ゆうひは大志のように嫌がったりしないから
好きなだけキスできる
ちゅ
「腹減ったーいただきまーす」
オレはゆうひの首筋に吸い付いた
『もう…///』
ゆうひは照れながらも、オレを頭から抱きしめてくれる
ちゅぅ…
『んっ…///』
ゆうひが可愛らしい声を出すと、
隣にいた大志はオレの顔をつねってきた
「いででで」
オレはゆうひから顔を離し、大志の頬をつねり返した
「びぇえぇえ~ん!!」
『あー泣かないのぉ』
ゆうひは鞄を肘に掛けたまま、オレから大志を抱き上げた
大志はピッタリとゆうひにしがみついた